私たちは、自分の意志で物事を選んでいるつもりでも、知らないうちに周囲の意見やSNSの空気に影響されているのかもしれません。
『社会は、静かにあなたを「呪う」』を読みながら、「自分は、どんな物語を信じて生きているのだろう?」と考えさせられました。
最近読んだ『社会は、静かにあなたを「呪う」』という本が、とても面白かったです
タイトルにある「呪い」とは、誰かがかける魔法のようなものではありません。
社会の常識や周囲の意見、SNSで繰り返し目にする言葉などが、知らないうちに私たちの考え方や行動を縛っていくこと。
本書では、そうした影響を「見えない呪い」として捉えています。
私たちは、思っている以上に影響を受けている
本書の中で印象に残ったのが、同じ意見を複数の人から繰り返し示されると、たとえ疑問を感じていても、その意見を受け入れやすくなるという話です。
「みんなが言っているから、きっと正しい」
「自分だけ違う考えなのは、おかしいのかもしれない」
そんなふうに、いつの間にか周囲の意見を、自分自身の考えだと思い込んでしまうことがあります。
- SNSで多くの人が話しているから
- 有名な人やインフルエンサーが言っているから
- 家族や職場の人が同じことを言っているから
私たちは、自分で考えて選んでいるつもりでも、実際には周囲の空気に合わせていることがあるのです。
「自分は影響されていない」と思っているときほど、自分が受けている影響には気づきにくい。
これは少し怖い話ですが、人間である以上、周囲からまったく影響を受けずに生きることはできません。
大切なのは、影響を受けないようにすることではなく、「自分は今、何から影響を受けているのか」に気づくことなのだと思います。
文明が進んでも、人間の心は急には変わらない
私たちが暮らしている社会は、驚くほど便利になりました。
スマートフォンを開けば、世界中の情報に一瞬で触れられます。
しかし、人間の脳や心の仕組みが、現代の膨大な情報量に合わせて急激に変化したわけではありません。
本書では、人間には次のような傾向があると紹介されています。
- 目の前の危険や嫌な出来事に強く反応する
- ネガティブな情報に注意を向けやすい
- 時間がたつと、過去の出来事を前向きに捉え直すことがある
直近で起きた嫌なことは、何度も思い出してしまう。
けれど、何年も前のつらい経験は、いつの間にか「今につながる経験だった」と捉えられることがあります。
人間の心には、危険を避けようとする働きと、過去の経験に意味を見つけようとする働きの両方があるのかもしれません。
現代社会には「情報の呪い」があふれている
今の時代は、これまで以上に多くの「物語」に触れる時代です。
- SNSの中でつくられる空気
- インフルエンサーの言葉
- ニュースや広告のメッセージ
- 会社や学校で共有される価値観
- 家族や地域の中にある常識
こうした無数の言葉や物語が、知らないうちに私たちの思考や行動に影響しています。
「成功するなら、こう生きるべき」
「この年齢なら、こうなっていなければならない」
「普通は、こうするものだ」
このような言葉を繰り返し聞いていると、それが社会に存在する一つの価値観にすぎないことを忘れ、絶対的な正解のように感じてしまいます。
けれど、それは本当に自分が選んだ生き方なのでしょうか。
もしかすると、誰かがつくった物語を、知らないうちに自分の物語だと思い込んでいるだけかもしれません。
大切なのは「どの物語を選ぶか」
私たちは、社会の物語から完全に自由になることはできません。
だからこそ大切なのは、何も信じないことではなく、自分が信じる物語を意識して選ぶことです。
たとえば、次のような物語があります。
- 未来は暗くなっていく
- 自分には何もできない
- どうせ社会は変わらない
こうした物語を信じ続ければ、行動する力は少しずつ失われていくかもしれません。
反対に、次のような物語を選ぶこともできます。
- 未来には、まだ可能性がある
- 小さな行動にも意味がある
- 自分の選択によって、人生は変えていける
「未来はつくっていける」と信じる人が増えれば、現実の中にも新しい動きが生まれていくのだと思います。
未来を変える最初の一歩は、自分がどんな物語を信じているのかに気づくこと。
希望の物語を選ぶことは、現実の問題から目をそらすことではありません。
現実を見つめたうえで、それでも「ここから何ができるだろう」と考えることです。
物語の力を、希望のために使いたい
物語には、人の感情を動かし、行動を変え、ときには経済や社会を動かすほどの力があります。
だからこそ僕は、その力を人を縛るための「呪い」ではなく、一人ひとりの心を照らす灯火として使いたいと思っています。
過去に起きた出来事そのものは、変えられません。
けれど、その出来事をどのように受け止め、これからの人生につなげるかは、今からでも選び直せます。
誰もが、誰かに与えられた役を演じるのではなく、自分の物語の主人公として生きられたら。
きっと世界は、今より少しだけ優しく、面白い場所になるはずです。
物語によって、世界の見え方は変わる。
そして、その始まりは、社会のどこか遠くではなく、自分の内側にある物語を見つめ直すことなのだと思います。
今日も、自分の物語を生きていきましょう
「借り物の物語」から、自分の物語へ
この本を読んで考えたことは、煙り仙人瞑想会でもシェアしました
瞑想をしながら自分の内側を静かに見つめていくと、普段は気づかなかった思いや、周囲から受け取っていた価値観が見えてくることがあります。
- 自分は本当は、何を大切にしたいのか
- どんな生き方を選びたいのか
- 何を自分の物語として信じていきたいのか
内なる声に耳を澄ませながら、誰かから借りた物語を少しずつ手放し、自分自身の物語へと戻っていく。
瞑想には、そんな時間としての意味もあるのだと思います。
『社会は、静かにあなたを「呪う」』は、自分の考えや生き方をあらためて見つめ直したい人におすすめの一冊です。



"なしお"という名前は、このブログを作る時に命名しました。命名の由来は、「スキルなし、経験なし、人脈なし、学歴なし、コミ力なし」ということで"なしお"です。当時の僕には、何もないと思ってたので、"なしお"という名前を自分に命名しました。
そして、"ない"を、"ある"に変えていく・気づいていくための、"なしお"の奮闘をこのブログに記していきます。その中で、他の誰かに、お役に立つ情報が少しでもあれば幸いです。