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活性酸素を消す「スカベンジャー食事法」

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以前、活性酸素を生む食品の3大毒素|食材の選び方と下ごしらえの記事の中で紹介したように日々の食事で口にする食品には様々な毒素が含まれています。
この記事の中では毒素の避け方を紹介しましたが、徹底的に毒素を避けようとしても少なからず、食品とともに体内に入ってしまいます。

そこで今回は、体の毒素を処理し、体を守るための「スカベンジャー食事法」について紹介します。

 

スカベンジャー食事法とは?

スカベンジャーとは、元々は 「ごみやくずを拾い集めて生活する人」という意味で、それが転じて「体の毒素や化学物質などを処理し、体を守る働きをする成分」などの意味を持つようになりました。

元々体内に備えられているスカベンジャー酵素の機能を高めるようにしたり、体の外からスカベンジャービタミンを取り入れたりすることで、 活性酸素を抑えることができます。

これを実際の食事に落とし込んだものが 「スカベンジャー食事法」です。

 

スカベンジャー酵素

スカベンジャー酵素は主に、SOD (スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼの3つが挙げられます。

これらの機能を高めるためには、 酵素成分である良質なタンパク質に加えて、ミネラルであるマンガン、銅、亜鉛、鉄、セレンなどが含まれた食材と食べ合わせるとよいでしょう。

 

【機能を高める食べ合わせ】
① SOD = 良質なタンパク質 + マンガン・銅・亜鉛

② カタラーゼ = 良質なタンパク質 + 鉄

③ グルタチオンペルオキシターゼ = 良質なタンパク質 + セレン

 

良質なタンパク質を含む食材
牛肉、鶏肉、豚肉、卵、 アジ、カツオ、サケ、サバ、サンマ、シラス干し、ブリ、マグロ、シジミなど

マンガン、銅、亜鉛を含む食材
枝豆、キュウリ、ゴボウ、 小松菜、サツマイモ、サトイモ、サヤインゲン、サヤエンドウ、シソ、ジャガイモ、レンコン、ゴマ、みそ、納豆、 牡蛎など

鉄、 セレンを含む食材
レバー、 エビ、 牡蛎、タラ、 ハマグリ、ワカサギ、ゴボウ、サツマイモ、ジャガイモ、セロリ、玉ネギ、ニンニク、ホウレンソウなど

 

スカベンジャービタミン

ビタミンA、 B2、 C、 Eは、抗酸化作用のあるスカベンジャービタミンにあたります。

そもそもビタミンは種類の大半が体内でつくることができない成分のため、 含有量が多い食材を意識して摂取することが大切です。

 

ビタミンB2を含む食材
卵、牛乳、 納豆、ゴマ、 レバー

ビタミンA、C、Eを含む食材
キウイ、 小松菜、 サニーレタス、 サヤエンドウ、 トマト

ビタミンA、B2、 Cを含む食材
アボカド、枝豆、 キャベツ、グリーンアスパラガス、 春菊、ニラ、ブロッコリー、モロヘイヤ、 青ジソ、 アサツキ、アシタバ 、カボチャ、パセリ、のり

 

【活性酸素による酸化を防ぐビタミン】
ビタミンA、C、Eは、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用を持つ代表的なビタミンとして知られています。

また、ビタミンB1、B2、B6、B12、 ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチンの8種類のビタミン群を総称して 「ビタミンB群」と呼ばれるものもあります。
ビタミンB群は、 最近の研究によると、 脂質を酸化させない抗酸化作用があることもわかっています。

ビタミン類は、「水に溶けやすい」 「油に溶けやすい」「熱に弱い」「光に弱い」 といった性質があります。
調理方法を工夫して、効果的に摂取できるようにしましょう。

 

スカベンジャー成分

スカベンジャー成分は、酵素やビタミンに当てはまらないものの、活性酸素を除去できる成分です。

グルタチオン、フラボノイド類、カテキン、キサントフィルなどの微量の栄養素を指し、これらの
成分も体内ではほとんどつくることはできません。

そのため、食事から摂取することが大切です。

 

グルタチオンを含む食材
ホウレンソウ、ブロッコリー、 豚肉

フラボノイド類を含む食材
玉ネギ、ブロッコリー、大豆、オレンジ、ミカン、 レモン、ブルーベリー、コー
ヒー、 赤ワイン、紅茶、 ビール

カテキンを含む食材
緑茶

キサントフィルを含む食材
カボチャ、サケ、イクラ、 卵黄

 

【キレート作用】
キレート作用とは、 有害物質と結合することで体外へ排出する効果のことです。
食物繊維よりも小さな有害物質にも対応できます。
キレート作用のあるものとしては玄米、 玉ネギ、ニンニク、ニラなどがあります。

 

まとめ

・スカベンジャー酵素、 スカベンジャービタミン、 スカベンジャー成分を実際の食事に落とし込んだ「スカベンジャー食事法」を食生活に取り入れてみる。

 

鈴木達也

デスクワークや立ち仕事、多忙な業務で疲労感が溜まった人に。身も心も健康になる、疲労回復のコツをお届け。|サラリーマン&二児の父|過活動膀胱などの様々な症状で病院通い→健康について学ぶ→食習慣・生活習慣の改善→疲労回復インストラクター(有資格者)になる|楊名時太極拳・農業に挑戦中

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