【科学的なスピリチュアル啓発書】
経営心理学者・飯田史彦が数々の科学的研究成果を紹介しつつ、スピリチュアルな概念を活用する効果を解説する一冊。「生きがい論」を目的とし、人生のしくみを明らかにする。
書籍の紹介文
死後の生命や生まれ変わりを認めてみませんか?
本書は、各国の教授や医師などによる数々の科学的研究成果を紹介し、「死後の生命」や「生まれ変わり」などを説明している。
本書の目的は、スピリチュアルな現象の存在そのものを証明することではなく、スピリチュアルな概念を活用することで、私たちの人生感がどのようなに変化し、日々の暮らしに良い影響を与えるのかを解説する一冊。
本書の中で著者が『私自身や本稿の内容は、いかなる宗教・思想団体とも全く関係がない』と言っているように、あくまで経営学者の立場で解説している。
また、著者が『スピリチュアルな世界やしくみが本当にあるのかどうかという「真理」については、私自身も、「いずれ死ねばわかることでしょう」とお答えすることしかできません。』
と言うように、スピリチュアルな概念は、どちらでもいいんです。
本当かどうかは気にせずに、信じて、人生で起きる出来事に対しての解釈をポジティブにしましょう!
本書は、『生きがいの創造』(1996年)を改訂した『[決定版]生きがいの創造』(2006年)の内容に、『生きがいの創造Ⅲ』(2007年)の1部と新たな解説、情報を加えたものです。
15個の抜粋ポイント
■「人生」とは、「自分という意識」が、学びを積むために計画した試練の組み合わせ、つまり「問題集」。
「人生は自己計画なのだ」と考えることによって、精神的に楽になる。
「人生という問題集」の中で、最も大切なことは、「成長する」こと。
成長していく過程で、「自分らしさ」(アイデンティティ)の追求をしていく。
■歴史をみても、人々は、変化や新しい考え方に対して、いつも大きな抵抗を示してきた。
初めは否定しようとしていたにもかかわらず、結局は認める結果に終わってしまい、科学者として謙虚な姿勢を求められたといういきさつを、「死後の生命」や「生まれ変わり」の研究者の多くが記している。
■スピリチュアルな仮説については、真理として認めるか認めないかは別にして、個人的な価値観として活用しながら生活するほうが、心理的に様々な利点があると考えられる。
「自分は唯脳論者ではあるが、脳が創造してくれた最高の恵みとして、スピリチュアルな概念を理性的に信じながら生きていきたい」と、脳の素晴らしい機能を大いに活用すべき。
※唯脳論者:人間の正体は脳(または脳意識)であるという人間観
■「生きがい」とは、自分という人間の存在価値の認識から生じる、「より価値ある人生を創造しようとする意志」のこと。
生きがいは、「自分には価値があり、その価値をもっと高めたい」という意志を持った瞬間に生じるものであり、その源泉が何かということは、重要な問題ではない。
■ブレイクスルー思考とは、「すべてのものごとには意味と価値があり、表面的には失敗・挫折・不運のように見えることも、すべて自分の成長のために用意されている順調な試練である」という信念を持つことによって、「その試練に挑戦するだけで、乗り越えたのと同じ価値がある」と考えながら、人生の試練を気楽に乗り越えていこうとする思考である。
■物質主義的な観点のみで生きると、物質的成功こそが「順調な人生」として意味や価値をもつため、物質的に成功していない人は「無価値な人生を送っているかわいそうな人」とみなされる。
肉体という物質の喪失である「死」は無価値なもの、肉体という物質の機能不全である「病気」は不運なもの、物質的成功をもたらす「地位」から遠ざかってしまう「不合格」は挫折となり、それらに意味や価値を見出すことは困難になる。
※「物質主義的な観点」とは、「人間は肉体という物質であり、物質のみで構成される世界に生きていると仮定し、物質的な豊かさを追求する観点」
※「スピリチュアルな観点」とは、「人間の本質は精神(心、魂)であると仮定し、精神的な豊かさを追求する観点」
■この世は、中間生で計画したことが試される場所だ、と認めるなら、毎日の生活は新たな意味と目的に満ちたものとなる。そして、たとえこの世の環境がどんなに困難であったとしても、短い人生を終えた時、人間は、愛の根源の美と雄大さのうちにつつみこまれる。中間生こそが私たちの住むべき世界であり、地球という惑星は、魂の進化のために必要な試験場であるにすぎない。
※「中間生」とは、「生まれる前と死んだ後の世界」、「前世と現世の間・現世と来世の間の世界」
■私たちの価値観の中で、いちばん根源的なものこそが、「神」と「生死」に関する価値観。
人間の価値観は根源的なものから表面的なものへと階層構造になっているため、いちばん根源的な部分にゆらぎを与えれば、その上にあるすべての価値観もゆらいでいく。
■重い病気やハンディキャップを持つという高度な試練に挑戦している人は、人間としての卒業試験を受けたり、卒業論文を書いているような、それほどの学びを積んだ素晴らしい人であり、勇気あるチャレンジャー。
■私たちが物質世界に生まれてくる大きな理由の一つが、「人間関係」という試練を乗り越えて成長するため。
私たちに最も必要なのは、無条件で人を愛し、愛されることができるようにならなければならない、ということ。
■「思い通りにならないこと」こそが、この物質世界が生み出す価値の源。
私たちは、「思い通りにならない」という価値ある現実の中で、いかに正しく苦悩しながら生き、普段は思い通りにならないからこそ時おり出会うことができる「願いが叶うという喜び」を、いかに正しく味わって感謝するかということを、日々の人間生活の中で学んでいる。
■人生では、自分に解けない問題は、何ひとつ用意していない。人生で出会う大きな試練は、自分に与えたものなので、手を伸ばせば必ず届く、ちょうど良いレベルの問題集ばかり。目の前にある試験が、辛ければ辛いほど、悲しければ悲しいほど、大きな挑戦であればあるほど、「自分は、これほどの問題を特に値する、素晴らしい人間なのだ」ということを、証明している。
■「自分らしさとは何か」を自問するための試練が、仕事。
仕事は、自分を表現する道具でしかない。
仕事の価値の大小は、問題ではない。
価値が小さいと思うような仕事でも、大切にするべき。
自分が仕事を選んだのではなく、仕事(使命)から選ばれる。
■「生きがい論」の7つの特徴
①「すでに幸福であることに気づくための人生論」であり、普遍的思想であること
②あくまで「人生論」(仮説)であるという立場を強調しており、「従うべき心理」として強要しないこと
③人生で生じる出来事に対して、より多様な意味解釈の可能にする方法として、「意味が現象に優先する」という前提を採用し、スピリチュアルな概念を応用していること
④純粋な統計科学ではなく、あくまでも、科学的な情報・考察をもとにして読み解きながら構築した、「この人生を有意義に生きるための宇宙感・人間観・人生観」であること
⑤「自意識」の自由意志と主体性を、最大限に尊重していること
⑥あらゆる存在の本質は「善」であると考え、本質的な「悪」の存在を認めないこと
⑦「現在をよりよく生きるための人生論」であり、「死後により良いところにいくための方法」ではないこと
■「地球」という惑星は、意識体の一つ一つである私たちが、「肉体を持たなければ経験できない試験や喜び」を経験するために、自ら希望して訪れている、「遊園地付き自学自習センター」のようなもの。
そこでは、自分自身で選んだ練習問題を解きながら、暇をみては、大いに遊んで楽しむことが許されている。遊んでばかりでは成長はできないが、勉強ばかりしているのでは、真に創造的で豊かな人生であるとも言えない。
解釈をポジティブにする5個の仮説
①死後生仮説(人間は物質としての自分を超えた精神的な存在であり、人間の生命は永遠)
→自分は決して孤独ではなく、いつ、どこにいても、心の奥で、無数の存在とつながって生きているという、安堵感を得れる。
②生まれ変わり仮説(人間の本質は、肉体に宿っている意識体)
→死の恐怖から解放され、人生を、「学校」(学びの機会)として客観的に見れる。
③ライフレッスン仮説(人生は様々な試練や経験を通じて学び、成長するための学校であり、自分自身で計画した問題集)
→すべての責任を自分に求めることによって、かえって「誰のせいでもない」「全てのことは、自分のために起きている、順調な出来事」という、安堵感・納得感を得れる。
④因果関係仮説(人生では、自分が発した感情や言動が、巡り巡って自分に返ってくる)
→人生は自分の意志によって創り上げるものであり、いつでも望ましい方向へと転換するチャンスが開かれているという希望を持てる。
⑤ソウルメイト仮説(夫婦や家族のような身近な人々は、過去や未来の数多くの人生でも、立場を交代しながら身近で生きる)
→「愛する人との別離」という大きな恐怖から解放され、人間関係を、長期的な視野と深い考察によってとらえることができる。
まとめ
スピリチュアルな概念は、信じていたほうが合理的
本日の書籍情報
【書籍名】[完全版]生きがいの創造 スピリチュアルな科学研究から読み解く人生のしくみ
【著者名】飯田史彦 (著者情報)
【出版社】PHP研究所
【出版日】2012/5/2
【キーワード】スピリチュアル、生きがい、人生
【頁 数】416ページ(文庫)
【目 次】
1章 過去の人生の記憶
2章 人生のしくみ
3章 愛する故人とのコミュニケーション
4章「永遠の生命」や「神・仏」を科学する意味
5章「ブレイクスルー思考」による生きがい論
とても良い本だったので、是非、本書を手にとって読んでみて下さい!!
"なしお"という名前は、このブログを作る時に命名しました。命名の由来は、「スキルなし、経験なし、人脈なし、学歴なし、コミ力なし」ということで"なしお"です。当時の僕には、何もないと思ってたので、"なしお"という名前を自分に命名しました。
そして、"ない"を、"ある"に変えていく・気づいていくための、"なしお"の奮闘をこのブログに記していきます。その中で、他の誰かに、お役に立つ情報が少しでもあれば幸いです。