疲労の回復には、「ボディケア」「マインド」「食事」からのアプローチが大切です。
以前、「疲労」についての記事を書いたので、参考にしてみてください。
疲労とは?
そして、太極拳は、「動禅」と呼ばれ、瞑想的な運動です。
そのため、「ボディケア」と「マインド」の2つから疲労にアプローチができるため、疲労回復にとても効果的な運動だといえます。
「瞑想もしたいけど、運動もしたい」という欲張りな方にも太極拳はおすすめです。
この記事では、太極拳を日々の習慣にしている私が、疲労回復インストラクターとして、太極拳が疲労回復に良い7つの理由をさらに詳しく解説していきます。
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なしおのプロフィール
①気の流れがよくなる
「気」とは、目に見えない物質です。
東洋医学では、体内で血や津液(体液)とともに流れ、臓器や組織の機能を維持することに関わっている生命エネルギーだと考えています。
その気に異常があると、疲労感とともに、さまざまな症状が現れます。
気の量が不足していると気虚という症状として現れ、気の流れが乱れている場合は気滞、 気逆の症状として現れます。
気の異常(気虚・気滞・気逆)について(外部リンク)
また、気が体内のすみずみまで流れる通路を「経絡」と呼びます。
経絡も気と同様に、目には見えません。
太極拳で一連の動作を行うと、体の経絡が開かれ、体外の良い気を取り込んで不要なものを排出し、全身に気がめぐるようになります。
そして、それが疲労の回復にもつながります。
以前、「気」についての記事を書いたので、参考にしてみてください。
気とは何なのか?│3つの視点から気の実態に迫る
②深い呼吸である
現代人は、強いストレスや緊張にさらされていることが多いです。
それが原因で、余分な活性酸素が生まれたり、自律神経が乱れたりして、疲労がたまります。
以前、「活性酸素」「自律神経」についての記事を書いたので、参考にしてみてください。
活性酸素と抗酸化について
自律神経とは?
それをそのまま放置すると、体や心に深刻な不調をきたす恐れもあります。
そこで、ゆったりとした深い呼吸に合わせる太極拳を行うことで、リラックスやストレス解消になり、疲労回復に繋がります。
また、太極拳の動きの中では、逆腹式呼吸が取り入れられることが多いです。
逆腹式呼吸は、息を吸う時に腹がへこませ、吐く時に腹を膨らませまる呼吸法。
通常より深く息を吐くことができるので、更に体と心がリラックスします。
③上虚下実である
上虚下実とは、上半身がリッラクスして、下半身がどっしりしている状態のことです。
太極拳は基本的に、膝を曲げた中腰で、上虚下実の状態。
体は上半身がリラックスして力が抜けると、骨盤に力が入り、体の中心に重心がのり、足腰がどっしりします。
そうなると、体の軸がブレず、エネルギーの消耗が抑えらるため、疲れにくくなります。
また、第二の心臓と呼ばれる下半身を強化することで、全身の血液循環がよくなり、肩コリや冷え性にも効果的。
そして、上虚下実の状態は、脳がリフレッシュでき、脳疲労の解消にもなります。
歩くことでも、この効果が得られやすいので、僕は仕事の昼休みに、会社の外を歩いています。
④大きくゆったりとした動きである
太極拳のようなゆったりとした動きは、自律神経に負担をかけずに、疲労感を緩和させます。
また、大きく動かすことで筋肉を伸ばし、こわばりをほぐすことで、筋肉の役割である血液のポンプ作用を高める効果があります。
血流が良くなると、体の緊張が解かれるため、自律神経も整いやすいです。
それに加えて、ゆったりと動けば、全身の細部まで力が伝わり、全身の細胞が活性化されます。
⑤日常とは違う動きをする
ゆったりとした動きをすること以外にも、太極拳では、日常とは違う動きをします。
後ろへ動いたり、動物のような動きをしたり。
普段動かないところを動かすことで、体の可動域を広げ、疲労しにくい体になります。
また、片足立ちをする技もあるので、体幹強化にも良いです。
体の軸である体幹が鍛えられることで、効率よく力が伝わるようになり、疲れにくくなります。
⑥仙骨を垂直にして立つ
太極拳は、立禅(自然立ち)という立ち方をします。
これは、椅子に少し腰かけるように立っている状態。
この状態で立つと「仙骨」が垂直になり、体に軸ができます。
長時間立っていても、疲れを感じにくいです。
現代人は、腰を反って生活することが多く、腰痛になりやすいので、日常の中に立禅を取り入れることをおすすめします。
立禅のやり方(外部サイト)
⑦柔軟なモノの見方・考え方が身につく
「極をつくらない(極端にしない)」これは太極拳で、肘や膝を伸ばしきらないことを意味します。
伸ばすと、動きがぎこちなくなったり、気血の流れが滞ってしまいます。
この「極をつくらない」という考え方は、日常生活でも大切です。
「〜するべき」「〜しなければならない」といった極端な考え方を続けていると、ストレスが溜まり、余分な活性酸素が生まれたり、自律神経が乱れて、疲労がたまります。
また、現代は、なるべく小さな労力で、素早さが求められることが多いです。
そのため、いつも何かに追われているような感覚に陥ってしまう方もいるのではないでしょうか。
僕もそうでした。
そうなると、つい気持ちもせかせかして、小さなことでイラッとしてしまいます。
しかし、大きくゆったり動く太極拳をやり始めてから、リラックスできるようになり、心に余裕が出てきたと思います。
太極拳は体だけではなく、心の疲れも癒やしてくれるのです。
いつも何かに追われているような感覚に陥ってしまう方は、「限りある時間の使い方」という書籍もおすすめです。
おわりに
見た目以上に効果の大きい太極拳。
加速していく世界に、無理して追いつこうとすると、少しずつ疲労が溜まってしまいます。
そして、そんな状態が続けば、心が病み、うつ状態になるかもしれません。
今の時代こそ、太極拳が必要だと思います。
あなたの日常に、太極拳を取り入れてみては、いかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
"なしお"という名前は、このブログを作る時に命名しました。命名の由来は、「スキルなし、経験なし、人脈なし、学歴なし、コミ力なし」ということで"なしお"です。当時の僕には、何もないと思ってたので、"なしお"という名前を自分に命名しました。
そして、"ない"を、"ある"に変えていく・気づいていくための、"なしお"の奮闘をこのブログに記していきます。その中で、他の誰かに、お役に立つ情報が少しでもあれば幸いです。