昔は「疲れた」=「怠け者」とか「根性が足りない」など、「疲労」について誤った認識があり、疲労そのものの原因や症状について知ることはありませんでした。
しかし最近、脳科学のなどの発展もあり、疲労についての研究が進んでいます。
そこで今回は、「疲労のメカニズム」について紹介したいと思います。
疲労とは?
医学的には「痛み」「発熱」と並ぶ人間の生体アラームのひとつと考えられています。
「これ以上、体を酷使すると体に害を及ぼし危険ですよ。」という脳からのメッセージ。
体の自然な防御反応!
もっと詳しく説明すると、
日本疲労学会では、疲労を「疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う体の活動能力の減退である」と定義している。
活動能力の減退とは、「思考力が低下する」「注意力が散漫になる」「動作が緩慢になる」などの変化や、「目がかすむ」「頭痛がする」「肩がこる」「腰が痛い」などの症状が現れること。
疲労と聞くと、運動などをした後に起こるイメージを持っている人がいるかもしれないが、
外出せずに家の中で過ごしていても、「体がダルい」「疲れた」と感じることがあるはずです。
それは、肉体ではなく脳が疲れているから。
最近の研究では、人の疲労のほとんどは脳に由来するものだということがわかってきました。
つまり、「脳疲労」です。
脳疲労の原因は?
脳疲労の原因のカギとなるのは「自律神経」と「活性酸素」。
自律神経とは、簡単にいうと、体を正常に動かすための、いわば司令塔のような神経。
私たちは運動を始めると、心拍数が上がり、呼吸が速く、大きくなります。
また、体温の上昇を抑えるために発汗します。これは、自律神経の働きによるもの。
運動が激しくなったり、体の状態が悪くなると、それをカバーしようと自律神経の働きが激しくなります。
その結果、もう一つのカギである活性酸素という物質が発生します。
増えすぎた活性酸素は、神経細胞を傷つけて、本来の自律神経の機能を果たせなくさせ、脳のパフォーマンスを低下させます。これが「脳疲労」に繋がるのです。
脳疲労の状態だと、自律神経は、通常よりも多くの活性酸素を生み出してしまうため、どんどん脳疲労が深刻化してしまいます。
自律神経について、もっと詳しく知りたい
活性酸素について、もっと詳しく知りたい
疲労感のメカニズムとは?
体が重くなったり、だるくなったり、これらを疲労の際に感じることを疲労感といいます。
脳疲労の原因は活性酸素ですが、疲労感は疲労因子「FF」(Fatigue Factor)と呼ばれるたんぱく質の働きです。
脳内の神経細胞などが活性酸素に攻撃されると、細胞から老廃物が排出され、その増加によって疲労因子「FF」が発生し、それを脳が知覚することで、「脳内や体をこれ以上動かしては危険」というアラームとして体が重い、だるいなどの「疲労感」が生まれる。
つまり、脳疲労が起きると、疲労感も発生する。
まとめ
「疲労感」は医学的に証明それた人体の生体反応。疲労を軽視せずに、適切な対応とることが大切。
"なしお"という名前は、このブログを作る時に命名しました。命名の由来は、「スキルなし、経験なし、人脈なし、学歴なし、コミ力なし」ということで"なしお"です。当時の僕には、何もないと思ってたので、"なしお"という名前を自分に命名しました。
そして、"ない"を、"ある"に変えていく・気づいていくための、"なしお"の奮闘をこのブログに記していきます。その中で、他の誰かに、お役に立つ情報が少しでもあれば幸いです。