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マインドフルネスとは?マインドフルネスの効果

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最近、話題のマインドフルネス。マインドフルネスという言葉だけでも聞いたことがあるという方も増えてきたと思います。
しかし、マインドフルネスがいまいち分からないという方もまだまだいるのではないでしょうか。

そこで今回は、「マインドフルネスとは何か」と「マインドフルネスの効果」を中心に紹介します。

 

マインドフルネスとは?

マインドフルネスとは、禅などの影響を受けた「心の整え方」といえるもので、心の状態を示す言葉です。それを実現するための手法が瞑想であります。

ちなみに直訳すると、
マインドフル(mindful)は、「気に配る、意識している」という意味。
ネス(ness)は、「〜の状態」を表す。
マインドフルネス(mindfulness)で、「気を配っている状態、意識している状態」という意味になります。

言い換えると、「今、この瞬間に意識を向けている状態」と言えます。
「今、この瞬間に意識を向けている状態」でいられるようになると、脳の疲労が減って、集中力や創造力、幸福感が高まることが近年の科学的な研究によって分かってきています。

「マインドフルネス=瞑想」と思っている方も多いですが、マインドフルネス(今、この瞬間に意識を向けている状態)でいられるトレーニングとして、瞑想が用いれられています。
マインドフルネスと瞑想を合わせて、マインドフルネス瞑想とよく言われます。

 

マインドフルネスの効果は?

マインドフルネスを続けていると、以下のように脳の機能にさまざまな変化が現れ、「脳力」がアップすることが分かってきています。

○脳の活動を効率化 ⇒ 効率よくエネルギーを使えるようになり、疲れにくくなる
脳は、何もしていないように感じるときでも多量のエネルギーが消費されています。マインドフルネスによって脳の活動量を調整し、効率化されるので、無駄なくエネルギーが使えます。

○扁桃体の活動を抑制 ⇒ 心が落ち着き、感情的にならなくなる
扁桃体は、ストレスや恐怖を感じたときに活性化します。マインドフルネスはこの扁桃体の活動を抑え、心を落ち着け、感情的になるのも防いでくれます。

○海馬の活性化 ⇒ 記憶力が向上する
海馬は認知機能をつかさどる部位です。マインドフルネスによって認知機能や記憶力が向上します。

○島皮質の活性化 ⇒ 体の感覚に気づきやすくなる
島皮質がマインドフルネスによって活性化し、身体感覚や自己認識などにも変化が生まれます。そのため、体の感覚や異常を察知しやすくなります。

以上のような変化は、集中力や創造性、適応能力のアップなどにもつながります。

このようにマインドフルネスの効果はとても素晴らしいですが、身に付くまで時間が掛かり、続かない人が多いです。
マインドフルネス瞑想を続けるポイントとしては「やってやるぞ!」「マインドフルネスになるぞ!」と意気込んで始めるのではなく、効果が出たらラッキーくらいの軽い気持ちで取り組むのが良いです。
マインドフルネスの効果は、たまにの実践ではなく、毎日継続することで大きくなります。
マインドフルネスの効果を実感するまでの期間は、4週間〜8週間の実践を継続された方が大半ですので、毎日5分でも、もしくは1分でも良いので気長に続けてください。
最初の目標は小さいほうが続けやすいです!

 

マインドワンダリングとは?

何かしながらも、別のことが気になってしまう状態のことをマインドワンダリングといいます。心(マインド)がさまよっている(ワンダリング)という意味です。
ハーバード大学の研究では、人は生活している半分近い時間、マインドワンダリングの状態にあり、更に、この時の人は幸福度が下がることが分かっています。逆にマインドフルネス(今、この瞬間に意識を向けている状態)の時は、幸福感が上がります。

現代人はマインドワンダリングの状態になりやすいと言われており、それは以下のような理由があります。

○マルチタスク型社会
グローバル化による競争激化やテクノロジーの進歩の早さに対応するため、ビジネスマンは常に複数の仕事を同時進行することが求められ、今、この瞬間に意識を向けにくい状況にあります。

○情報過多社会
1年間に生み出されるデジタルデータ量は、2000年の62億GBから2020年には59兆GBと約1万倍になりました。更にスマートフォンの登場で常に情報に触れられるようになり、脳の休息時間がなくなり、脳はいつも疲労しています。

 

まとめ

マインドワンダリング(心ここにあらずの状態)から抜け出し、マインドフルネス(今、この瞬間に意識を向けている状態)になることで、幸福感が上がる。
そのためのトレーニングとして、瞑想があります。
毎日少しの時間でもいいので、瞑想を継続していって下さい。

 

鈴木達也

デスクワークや立ち仕事、多忙な業務で疲労感が溜まった人に。身も心も健康になる、疲労回復のコツをお届け。|サラリーマン&二児の父|過活動膀胱などの様々な症状で病院通い→健康について学ぶ→食習慣・生活習慣の改善→疲労回復インストラクター(有資格者)になる|楊名時太極拳・農業に挑戦中

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